イケメンエリート軍団の籠の中




舞衣は27階に着くと、アッパーフロアの受付の人にもう一度事情を説明した。
笑顔で頷くその女性は、水色に白のラインの入った制服が素晴らしくよく似合っている。


「ソフィア社長から松村様の来社は伺っております。
この廊下の一番奥のオフィスになります。

いってらっしゃいませ」


アッパーフロア専用の受付の女性の美しさにまた圧倒される。

こんな事なら、もう少し明るめのスーツを着てくればよかった…
本当に私が採用されたの?…

舞衣はブツブツひとり言を言いながら、“EARTHonCIRCLE”の玄関の前に立つ。
勇気を振り絞って一歩前へ進み出たら、勝手に自動扉が開いた。


「Mai Matumura??」


舞衣がポカンとしていると、


「松村舞衣さんですか?」


金髪で青い瞳でびっくりするほどのイケメンが、舞衣にそう問いかけた。


「Yes、あ、はい…」


舞衣は一瞬でパニックになった。
きょどっている自分を抑えられない。


「Welcome to EOC」