イケメンエリート軍団の籠の中




「ということだから、もうちょっと待ってて」


凪はそう言うと席を立ち、コーヒーのおかわりを入れに行く。
舞衣も凪の後を追いかけた。


「な、凪さん、何でですか?

そんな、私、凪さんに洋服を買ってもらうわけにはいきません。
この分の代金は、ぶ、分割になると思いますが、ちゃんと払いますので…」


凪はコーヒーメーカーの機械の前で、舞衣に顔を近づけてこう言った。


「俺が嫌なの。
きっと、また、映司達が舞衣ちゃん可哀想とか言って、洋服買ってあげたりするのが嫌なの。

可愛くないって俺に言われて傷ついたんなら、じゃ、俺が納得するような可愛い女になればいい。
俺が納得する可愛い女になりたいなら、俺の言う事を聞けばいいんだ。

分かった? 了解?」


舞衣は理解するのに時間がかかったが、理解してしまえば腑に落ちないことだらけだ。
コーヒーを淹れている凪の前に立ち、凪を睨んだ。


「私、凪さんの事は嫌いじゃないけど、でも、凪さんの言う事を聞くっていうのには従いませんから。
私は…」


すると、舞衣の頭の上にすっと凪の顎の感触が走った。


「舞衣、いい匂いがする。
朝、シャワー浴びてきたろ?

俺、この匂い、好きだわ…」



こうやって、大事なところで私を骨抜きにする…
凪さんが好きって何度も何度も思わせる瞬間を、こうやって持ってくる…

凪さんが好き…

でも、言う事は聞かないから……