イケメンエリート軍団の籠の中




「で、でも、トオルさん、も、もう、軽く50グッド超えてます……」


舞衣の声はわなわな震えている。
トオルはそんな舞衣を見て、ゲラゲラ笑った。


「そんな驚くことはないから。
ここらへんの企業になったら、こんなのはよくあること。
舞衣ちゃんも早く慣れなきゃ」


い、いや、中々慣れないです…


「B.C.squareTOKYOに入ってる全店舗でこのコインは使えるから。
だから、今日の歓迎会のために、空いてる時間で洋服を買ってお洒落をすること。
今夜はこのビルの54階のバーで歓迎会をするから、ちょっとだけお洒落した方がいいと思う。

映司がつき合うって言ってたよ」


え、映司さんが……
違う意味でちょっと怖いよ~


「あ、ほら、舞衣、コメント欄見てみて。
こわ~~い凪からコメントがきてる。

了解の一言だし、あいつらしい~~~」


トオルはそう言いながら笑っている。
でも、舞衣はその横につけられたグッドマークに鳥肌が立っていた。


「ト、トオルさん、凪さんからのグッドの数……

ひゃ、ひゃっこなんですけど~~~」