イケメンエリート軍団の籠の中




舞衣はやはり必死にメモを取っている。


「今、実際、会社にいるのは10人ちょっとかな。
ま、一か月はまだちゃんとした仕事はしなくていいみたいだから、人間観察もした方がいいかもしれない。
かなり変わった人達が多いから。

で、今、企業の買収のサポートでプロジェクトチームを作ってやってるんだけど、そのチーム関連で来客や取り次ぎがかなり多いんだ。
だから、まずはそのチームのメンバーの顔は先に覚えておいた方がいいと思う」



「は、はい、分かりました」


ジャスティンはそのチームのメンバーの名前が載っているリストを舞衣に渡した。


「まずは、中山トオル32歳、チームの年長者で一応リーダー。
妻持ちで、自分に甘いから他人にも優しいおっとり系。でも、たまに豹変する事があるから要注意」


要注意??
何に豹変するの?…


「次は前田謙人31歳、究極のナルシストモテ男セフレは星の数」



「セフレ??」



「セックスフレンドね。
あと、隠れバイセクシャル」



「あ、はい……
え?バイ何ですか…?」


略してセフレ?
ヤバい、知らなかった、覚えなきゃ…
あと、バイ何とかは?