EOCの会社の名前で、またイケメンバーのVIPルームを貸し切っていた。
舞衣にとっては2回目の来店だが、何度来てもこの雰囲気には絶対に慣れない自信がある。
客もイケメン、店員もイケメン、何もかもが普通の舞衣にとっては居心地が悪すぎた。
そして、一番の窮屈さの原因は、ジャスティンが彼氏とイチャイチャになってしまうところだ。
今夜も案の定、ジャスティンはカウンターに入り浸っている。
「マイマイは、今、彼氏はいないの?」
映司と謙人に挟まれた舞衣は、何も答えずに下を俯いた。
「舞衣、映司は例の女優の彼女と別れたんだって。今は彼女募集中らしいよ、な?」
映司は謙人にそう突かれて、冗談っぽく舞衣に質問した。
「好きな人は?」
舞衣は顔を上げその質問にはちゃんと答えた。
「好きな人はいます」
舞衣がそう言った途端、急に部屋の灯りが消えた。
「凪様のおでましだぞ」
謙人はそう言うと席を立ち、隠し持っていたクラッカーを鳴らした。
パンパンパン…
凪を歓迎してミラーボールの灯りが凪を照らし出す。このバーに顔を出すために、凪は黒のスーツに着替えていた。
暗闇の中に、凪の光沢のあるスーツと中に着ている真っ白なシャツが浮き出て、まるでファッション雑誌から抜け出たモデルのようだ。
でも、目つきは相変わらずきついけれど……



