イケメンエリート軍団の籠の中




舞衣はジャスティンとの英語の授業を済ませ自分の席に戻ると、そこには珍しく謙人とトオルが舞衣の帰りを待っていた。


「お疲れ様、舞衣。
ジャスティンの授業は分かりやすいだろ?」


トオルはいつもの穏やかな物言いで舞衣にそう聞いてきた。


「はい、とてもよくしてもらってます」


舞衣は満足気にトオルと謙人にそう言った。


「それで、今日なんだけど、凪の送別会をって考えてるんだけど、来れるかな?」



「で、でも、さっき凪さんは映司さんに行けないみたいなことを言ってました…けど」


舞衣の言葉に二人とも顔をしかめて頷く。


「そうなんだよ…
でも、舞衣ちゃんが来れば、あいつも来るんじゃないかって、そういう話になったんだ。
映司の話じゃ、凪は舞衣ちゃんのことを気に入ってるってことだからさ」


舞衣は手と首を同時に横に振って必死に否定をした。


「で、でも、私、今日は用事があって……」


トオルの目が少しだけきつくなるのが分かった。


「ごめんな……
でも、そこをなんとかできないかな?
一時間でもいいからさ。

凪はあんな言うけど、せっかくここで一緒に働いた仲間として、何かしらして送り出してやりたいんだ。
舞衣ちゃん以外の皆は参加できるんだけど、ダメかな?」


トオルの言う事はもっともだった。
舞衣は凪との約束が頭に引っかかったが、でもほんのちょっとなら凪に分かってもらえると勝手に納得して安易に返事をした。


「はい……
一時間程度なら大丈夫です…」