イケメンエリート軍団の籠の中




凪は散らかっている自分のブースを片付けていた。

要る物要らない物の仕分けは本当に面倒臭い。
段ボールに必要書類、ゴミ袋に要らない書類を適当にポンポン投げる。

重要事項は全てパソコンに入っているからこんな作業は必要ないのかもしれないが、でも、何か体を動かさないと自分の精神をこの場所に留めておくことが難しかった。


「凪、いいか?」


こんな時に限って余計な人間が現れる。

映司は凪の散らかっている部屋に入ると、空いているスペースの壁に背中をつけ、凪の動向をうかがった。


「何か用か?」


いつもと変わらない冷めた表情の凪は、映司を見てそう聞いた。


「ねえ、お前さ、もしかして、マイマイとやっちゃった?」


凪は一瞬手を止めたが、何もなかったようにまた作業を続けた。

凪を含めここにいる連中は、セックスというものは挨拶の一つだと認識している。
本気でつき合うなんてあり得ないと、この中でも、一番に凪自身がそう思っていた。

凪は映司の質問は無視した。

そんな事、お前には関係ねえだろ?


「マイマイがさっき泣いてたから、お前らに何かあったのかなって思っただけ。
何もないんだったら、俺的には有り難いよ。

マジでマイマイにまいってる感じなんだ、俺…

ジャスと結構仲いいけど、ま、あいつは女の子には興味はないからね。

マイマイは、じゃ、俺がいただきますので」