イケメンエリート軍団の籠の中




月曜日の朝、会社の全員が出社すると、トオルが皆に真ん中のミーティングルームに集まるよう声をかけた。
皆、忙しい合間を抜けて自分のブースからボチボチと移動してくる。

舞衣も少し離れたところに立ち、トオルの話を聞いた。


「みんなに集まってもらったのは、凪の事で報告があるからなんだけど。
凪? お前から言うか?」


凪は無関心な顔で首を横に振った。


「実は、凪の異動が急に早まって、とりあえず明日ニューヨークへ発つことになったらしい」



「あ、明日??」


謙人が凪の顔を見てそう叫んだ。


「ソフィアの話じゃ、しばらくは東京とニューヨークを転々としてもらうみたいな話だったけど、凪の仕事上、そんな簡単に転々とはできないだろうな……」


トオルはそう言い終ると、凪を見た。


「ほら、凪からも一言」


長机の角にちょこんと座っていた凪は、面倒くさそうに立ち上がった。


「ニューヨークにいようが東京にいようがいつでも連絡取れるのがこのご時勢なので、これからも変わりなくよろしく」


舞衣は、今になって現実の波に襲われていた。


明日……
凪さんはニューヨークに帰ってしまう……