イケメンエリート軍団の籠の中




翌日の日曜日、二人は凪の部屋から一歩も出なかった。
食事は全部このビルにあるレストランから調達し、話をして、抱き合って、話をして、最高に楽しい時間を過ごした。

昨夜、二人が結ばれた後に、凪は複雑な笑みを浮かべこう言った。


「火曜日の朝、俺は日本を発つ。

舞衣に考える時間をって言ったけど、どう考えても、俺の中では一週間が限界な気がする。
何週間も何か月もなんて、俺自身が気がおかしくなりそうだからさ。

舞衣には悪いけど、その間によく考えて。
それで、俺のいる所に行きたいって思ったら、メッセージで連絡してほしい。
その時は、一週間後の朝に、タロウを舞衣の元へ送るから。

もし、そうじゃないって思ったら、連絡も何も要らない。
その時は、そのままで終わりにしよう……」


また泣きそうになっている舞衣の顔を、凪はいつものようにぷにゅぷにゅする。


「よし、じゃ、この話はこれでおしまい。
後二日、何も考えずに二人の時間を満喫する。
分かった?」


切れ長の細い目から何かの拍子に大きな二重が出てくる凪の目元を、舞衣はジッと見ていた。

私だって、凪さんと初めて会った時から、凪さんのこの目元に釘付けだった…

舞衣は頭の中の思考回路のスイッチをオフにした。
くよくよ考え過ぎる自分を、この二日間は封印する。

この二日間は、凪さんの事だけを感じていたいから……