舞衣は様々な想いが溢れ出て、自覚がないまま凪の首元に抱きついた。
「凪さん…… 私……」
舞衣の中で凪の言葉が大きな重りとなり、上手い言葉が見つからない。
でも、本能は凪を求めていた。
「凪さん、私……
先の事は、まだ急過ぎて何も考えられないけど……
でも、今の自分の気持ちは、はっきりと分かるの……
凪さんが好き……
地球がひっくり返るくらい、凪さんが大好き……
凪さんの事…… 死ぬほど愛してる…
だから……」
凪は舞衣の腰を持ち上げ、自分の膝の上に座らせた。
「だから?」
流れ落ちる舞衣の涙をペロッと舐めた凪は、いつもの悪戯っ子のような目をして舞衣にそう聞いた。
「……だから」
舞衣は凪の意地悪な質問に、大粒な涙を目に溜めて凪を睨んだ。
「言ってくれなきゃ俺、一晩中、舞衣の耳元でささやくぞ、だから?って」
降参した舞衣は、また凪の首元に腕を回し、凪の耳元で恥ずかしそうにつぶやいた。
「だから………
私を抱いてください……」
舞衣のラブラブ光線は、凪の頭上からつま先をかけ抜け、最後は凪の心臓を一撃した。
「舞衣、俺と一緒に堕ちようか…?」
もうその先に言葉は必要ない。
お互いを求める本能は、止むことなく二人の体を結びつける。
凪は自分のしるしをつけるように、舞衣は自分の匂いを忘れさせないように、激しく深く愛し合った。
「先の事なんて考えなくていい、今だけを楽しもう…」
凪は、舞衣の耳元で、何度もそうつぶやいた。



