イケメンエリート軍団の籠の中



凪はクラクラしていた。
別にワインに酔ったわけではない。
一言で言うなら、舞衣から発せられるラブラブビームという類のものが、胸に突き刺さっただけだ。

ちょっと長めの髪を今日はワックスで固めてアップにした。
それは、舞衣がこの髪形が好きだと言ったから。
でも、俺のこの髪形は他の周りの奴からは著しく評判が悪い。
怖さが増すとか、やくざにしか見えないとか…

舞衣の可愛らしい会話から発せられたビームによって、何にも動じない見た目クールな俺の怖い瞳は、見たくはないが、メロメロのハートの形になってるんだろう…

俺は、舞衣のこのビームにとことん弱い……


「よし、じゃ、早く食べ終わって、また、家で飲み直そう」


舞衣ははにかんで微笑んだ。
ぷくぷくで真っ白できめ細やかな肌を可愛く赤く染めて。



凪は家に着くと、いつもの舞衣の好むワインをグラスに注いだ。


「凪さん、私、この服をまだ着ていたい…」


舞衣は凪に気を遣っているのか、凪にそう聞いた。


「いいよ…
今日はそのままがいい。
うさ子に勝るほど、そのドレスを俺も気に入ってるから」