イケメンエリート軍団の籠の中




ソフィアは、中に入ってきたジャスティンに口頭で何かを伝えていた。
ジャスティンはうんうん頷きながら、応接セットのソファにちょこんと座っている舞衣を見てウィンクをする。


「じゃ、舞衣、頑張るのよ。
一か月後、あなたの成長した姿を見るのを楽しみにしてるわ」


ソフィアはそう言い残し、慌ただしく会社を後にした。
舞衣も慌てて立ち上がりソフィアに向かって大きくお辞儀をしたが、顔を上げた時にはもうすでにソフィアはいなかった。

それよりいつの間にか目の前に立っているジャスティンに、舞衣は驚いてしまった。


「ソフィアはいつもあんな感じだから、気にしないで。

ハロー、舞衣。
僕はジャスティン・レスター、よろしく」


舞衣はこの目の前に立っている青い瞳のイケメンに目が釘付けだ。

混じりけのない完璧な金髪は短くすっきり切り揃えられ、トップは無造作にワックスで立たせている。
外国人特有の彫の深い顔はとにかく小さい。
鼻筋は通っているし、笑うと見える白い歯は歯並びすら完璧だった。