ソフィアは最高の笑みを浮かべ、舞衣を見た。
「聞きたい?」
「はい、聞きたいです。
そうじゃなきゃ、ずっと信じられないままで過ごしそうなので」
ソフィアは悪戯っ子のように口角を上げた顔をしている。
「舞衣のアンケートの回答で決めたのよ。
あなたの男性のタイプは?の答えで、イケメンは苦手です、友達にはブサイク専門と言われてますってとこ。
東京支社はイケメンが割と揃ってて、そういうの目当てで入ってこられるのもちょっとと思ってたから、舞衣の答えはジャストミートだった。
あ、でも、別に職場恋愛は自由だから。
逆にあの曲者どもの誰かとあなたがつき合うようになったら、もうハグしてあげる」
舞衣はソフィアの早口の会話に半分もついていけなかった。
でも、ブサ専が採用理由だなんて…
「ジャスティン、私はもう行かなきゃ。
舞衣のお世話係、よろしくね」
ソフィアは電話でジャスティンにそう言うと、舞衣に軽くハグをしてこう言った。
「私はあなたを気に入ってるわ。
あなたのほっこり感で、この男だらけの砂漠を癒してあげて」



