「そりゃあ、お前は昔からこういうのが好きだもんな。俺とは体質が違うんだって、きっと」
「そういう問題か!? なんなら、ジェットコースターが苦手だっていう鳴海だって全然元気だぞ?」
「嘘!?」
三枝くんが私を指差して言うと、逢坂くんは驚きの表情でこっちを見る。
あまりまじまじと見られるのは慣れていないから、なんだか恥ずかしい。
「本当だ。表情も全く暗くないし、むしろさっきより明るい…なんで、どうして?」
疑問の言葉ばかりが並べられる。
そんなの、自分自身が一番びっくりしてるよ。
「…なんか、意外と大丈夫だったみたい」
「ええっ!?」
2人と一緒に乗ったからなのか、それとも、『ジェットコースター = 怖い』という私のイメージが強すぎて無意識にハードルをあげていたのか。
どちらにせよ、何事もなく無事に乗り終えることが出来たのは、他でもない2人のおかげだと思う。



