3センチHERO


「教えて、三枝くん。今、キス……しようとしたのは、なんでなの…」


すると三枝くんは一瞬驚いたような表情を見せ、一歩後ろに下がる。


「悪りぃ……ちょっと、無意識だった」


顔を俯かせ、恥ずかしいのか、申し訳ないのか、ただひたすらに頭をかく彼。


一方の私も、三枝くんの言葉の捉え方が分からず、彼を見てどうすることも出来ないままでいる。


無意識、というのはどう受け取ったら良いのか、それを誰に尋ねれば良いのか。


あたふたと1人考えていれば、三枝くんが私の目線に合わせ、真っ直ぐに向き合って、口を開いた。


「分かったんだ、この遊園地と『一寸成就』の関係が」


「えっ……」


私が考えていたことと、全くと言っていいほど違う言葉がきて、返答に困ってしまう。