そしてお弁当箱が空になってきた頃。
「…あのさ」
改まった表情で、逢坂くんは告げた。
「何?」
もしかして、深刻な話でもされるのだろうか。
それとも、『一寸成就』についてのあまり良くない情報とか。
たった3文字の言葉と、いつになく真剣な顔つきから、私は勝手に悪い予感を想像していた。
だからこそ、次の言葉は思いもよらないもので…。
「次の土曜日、一緒にお出かけしませんかっ…!?」
「…はい?」
いきなり、何を言い出しているのだろう。
相手を間違えたのか、はたまた何かの冗談なのか。
でも、逢坂くんはそんなことをするような人じゃないって分かっているから、余計に混乱していく。



