3センチHERO


だけど、三枝くんの言葉に、逢坂くんはむっと表情を悪くさせた。


「あんな立派な家って、お前そんなに贅沢な生活してんのか? …ってか、独り占めってどういうことだよ!?」


訳も分からない様子の逢坂くんは、ただたださっきの意味を三枝くん本人に問うばかり。


「ははっ、内緒」


「なっ……!?」


笑って答えをごまかす三枝くんに、ますます顔を赤く染める逢坂くん。


きっと、変なことを考えているのかな。


私たちはまだ、そんな関係じゃないのに。


って、私までいずれそういう関係になるみたいな言い方…!


違う違う、全然何もない!


首をぶんぶん横に振り、何もない何もない、と自分に言い聞かせる。