お嬢様はオーナーの方を見て、

「この方が、私の執事になのですよね⁇
それは、絶対……ですか⁇」

……えぇー、まだ会って そんなに経ってないのに そんなに俺のことが嫌なのか⁇

ついつい、驚いてしまって 素の自分が出てしまった。

「はい、お気に召されませんでしたか⁇

此方側としては、今 手の空いている執事の中で最もランクの高い執事を用意したつもりなのですが……」

「なら、いいです。」

もし、私がSSランクじゃなければ 断られていた気がする……。

「彼のコードネーム "アクア" はお嬢様の仰る通りに変幻自在であるところから アクア と名付けられています。

不満に思ったこと、全て 彼に言ってください。
きっと、すぐに改善しますよ。」

オーナーが少し余計なことを お嬢様に吹き込まれた。

私のコードネーム "アクア" の由来は確かに それなんだけれど……それを聞くと、ワガママが酷くなられるお嬢様が非常に多いから あんまり言われたくない。

まぁ、言われてしまったことには 変わりはないし、どうしようにもないから 何も言わないけど……。

「アクア、お嬢様を部屋まで案内して 業務を始めなさい。

お嬢様の荷物などは全て 私の部屋にあるから、後で取りに来ること。」

「かしこまりました。

では……お嬢様、どうぞ。」

私は応接間の扉を開けた。