お節介…
『お節介なんだよ!
まじでさ、そういうのうざいから。
めんどくさいからもう別れて』
…
―――ちゃん…
――ゆかちゃん…
「まゆかちゃん!」
――はっ!
気付いたら私はいとこの家の前まで
来ていた
心配そうな顔をしたいとこの
お兄ちゃんが
私の所まで駆け寄ってきてくれた
「なにかあったの?」
…
「俺で良ければ話聞こうか?」
お兄ちゃんはすごく優しい
だから兄弟のいない私は、
昔からそんなお兄ちゃんに
よく懐いていた
お兄ちゃんの顔を見たら安心してしまって、
私は、今まで我慢していた気持ちが
一気に溢れ出してきて涙が止まらなくなった
そんな私の頭を、
よしよしと撫でてくれたお兄ちゃんは
「外は寒いしお家に入ろうか?」と言って
私の手を引いてくれた