お節介…

『お節介なんだよ!
まじでさ、そういうのうざいから。
めんどくさいからもう別れて』








―――ちゃん…

――ゆかちゃん…


「まゆかちゃん!」

――はっ!

気付いたら私はいとこの家の前まで
来ていた

心配そうな顔をしたいとこの
お兄ちゃんが
私の所まで駆け寄ってきてくれた


「なにかあったの?」




「俺で良ければ話聞こうか?」

お兄ちゃんはすごく優しい
だから兄弟のいない私は、
昔からそんなお兄ちゃんに
よく懐いていた

お兄ちゃんの顔を見たら安心してしまって、
私は、今まで我慢していた気持ちが
一気に溢れ出してきて涙が止まらなくなった

そんな私の頭を、
よしよしと撫でてくれたお兄ちゃんは
「外は寒いしお家に入ろうか?」と言って
私の手を引いてくれた