春、桜の花びらが窓から舞い込む季節。
「今日から皆さんは小学生です。」
今日は、入学式の日。みんなのランドセルは、まだピカピカ。
「おめでとうございます!」
黒板には、大きく『入学おめでとう』の字。その上に、折り紙で作った輪っかがたらされている。
「先生の名前は、城田 花子といいます。これから一年、よろしくね。」
小学生の頃までは優しかった担任の先生。中学生からは一気に怖くなる。
「先生は何歳なんですか?」
クラスに1人はいる、先生の年齢が異常に気になる人。
「それは、みんながテストで100点取ったら教えてあげようかな?」
「えーー?!」
「先生ケチー!」
小学生な頃のにぎやかなムードが立ち込める。