りゅーに抱きつきながらもチラッとゴール付近を見てみると、あの女子2人が予想通り転んだフリをしていた。
うわー…すっごい分かりやすい。
あれじゃわざと転んだのバレバレだよ…と思っていたら。
「おい、大丈夫か?」
なんと。
「い、伊織くん…っ」
「あ、だ…大丈夫ですっ」
伊織くんが2人に手を差し出しているではないか。
あちゃー。
りゅーのことばかり考えてたから、伊織くんのこと忘れてたよ。
伊織くんも優しいからなぁ。例えわざとだって分かってても助けちゃうんだろうな。
でもね伊織くん、後ろ。
貴方の後ろを見て。
ゆんちゃんが般若のような顔で睨んでるよっ…!!
気づいて伊織くんっ!!
「伊織くん、頑張れ…」
「みぃ?」
幸運を祈ってるよっ…!



