そしてみんながようやくレーンに並び
「位置について、よーい…」
パァン!
私以外の走者が一斉に駆けていく。
「1、2、3!!」
3秒きっちり数えてスタートした私は、全力で前を走る走者を追っていく。
ぐんぐんとスピードを上げて、1人…また1人と追い越していく。
周りの歓声なんて聞こえない。
私の目はりゅーしか見えてないのだから。
最後の1人をゴールの2m手前で追い抜いた私は、そのまま一目散にりゅーへと駆け寄る。
「りゅー!!」
「みぃ、お前やっぱすげぇ…な…って、おい?どこ行くんだ!?」
りゅーの手を引っ張ってゴール付近から離れるように連れ出す。
よし!
ここならりゅーを取られない!
「みぃ?どうした?」
「ううん!なんでもないっ」
ぎゅっとりゅーに抱きつくと、未だに意味が分からないという顔をしながらも、私の背に腕を回してくれる。
やっぱり落ち着くなぁ…りゅーの腕の中。



