「位置について、よーい……」
パァン!!
ピストルの音に合わせて、みんなが一斉に飛び出していく。
走者への応援の声で盛り上がる中、私は先程の女子2人に視線を送っていた。
「ね、ねぇ…実留来ちゃん、なんか威嚇してない?」
「気のせいじゃない?いや、気のせいにしとこ?ね?」
見てただけなのに怖がられたよ。
威嚇はちょっと無意識にしちゃってたかもしれないけど許して。
ゆんちゃんがいないから、私を止める人がいないんだもの。
「次のグループ、レーンに着いて」
そうこうしているうちに、あっという間に私達の出番になった。
必ず一位でゴールしてやるんだから!!
なんて意気込んでたのに。
『あー、あー…よし、大丈夫だな』
ふとスピーカーから柴ちゃんの声が聞こえてきて、周りの生徒も「なんだ、なんだ」と首を傾げている。
ちょっと柴ちゃーん、今私やる気MAXだったのにー。
『西條に告ぐ!お前は3秒のハンデだ!』
……へ?
ええ?
「なんですとーーーっ!!?(2回目)」



