クラスの奴らが柴ちゃんに対抗して文句を言ってくれたおかげで、みぃを抱えたまま授業を受けることに。





「ん……?りゅー…?」




授業が丁度終わった頃に目を覚ましたみぃは、まだ眠たそうに目を擦る。




「起きたか」



「ん」



わしゃわしゃとみぃの頭を撫でていると、クラスの女子が寄ってくる。




「実瑠来ちゃん、おはよー!」


「寝起き、めちゃくちゃかわい〜」




いきなり周りに集まった皆んなに、みぃがポカンと口を開けて固まる。



でも次第に慣れて来たのか、にこにこと笑顔を見せて会話を始めた。




「蓮水、ちょっといいか」




ふと見れば、教室のドアから顔を出して俺を呼ぶタッチーと柴ちゃんの姿。




なんだ?


俺なんかしたっけ?




「お前ら、ちょっとみぃを頼む」



「「はーい!」」




俺の膝から女子の膝にみぃを移動させ、タッチーと柴ちゃんの元へ向かう。