ひょいっとみぃを抱き上げて教室に入ると、また女子の甲高い声が響く。
…だから、マジでやめろ。
耳痛ぇんだっつの。
みぃの席はどこかと見回すと、柚音が手を振って教えてくれた。
「仲直りしたのね?」
「まぁな」
みぃを席に下ろして、頭を撫でる。
「みぃ、昼休みまで我慢だ」
「やだ…」
「待てができたらご褒美やる」
「…ほんと?」
「あぁ」
分かった、と返事をしたみぃは、机の中から教科書を取り出す。
「すげぇな、蓮水。西條が大人しくいうこと聞くとこなんて初めて見たぞ」
タッチーはあり得ないとばかりに驚いた顔で俺を見た。
まぁ、今まで柚音の言うことしか聞いてなかったんだろうし。



