…仕方ない。
「みぃ、起きろ」
「ん…う…?」
肩を揺らすと、みぃはうっすらと目を開けた。
起きたばかりで頭が働いていないのだろう。
ボーッと俺を見るみぃ。
少しして頭が冴えて来たのか
「り、りゅー!?」
俺と判断するなり慌てて俺から離れようとする。
「みぃ、待って」
逃げようとするみぃの腕を引き、そのまま胸に閉じ込めた。
こうでもしないと脱走するから。
「りゅー?」
こてん、と首を傾げてながら戸惑っているみぃの頭を撫でる。
「昨日はごめんな。言いすぎた」
ぎゅっと抱きしめる力を強くすると、いつもの甘い香りがする。
甘いものは嫌いなはずなのに、みぃのこの甘い香りは落ち着くから不思議だ。
「りゅーは悪くないよ。私が悪いの、ごめんなさい」
そう謝ったみぃは、本当は朝謝ろうとしていたのだと教えてくれた。
「教室に戻るぞ」
「りゅーと離れたくない…」
嬉しいこと言ってくれるよな、ホント。
「昼休みになったらまた会える。ほら、行くぞ」
「うん」
甘やかしたいのは山々だけど、甘やかし過ぎるのはダメだというのは分かってるから。
みぃの手を握って、授業が始まってしまっているであろう教室に戻った。



