ペットな彼女の甘え方




「そんな怖い顔してるから、みんな怯えてるって」



ほらっ!と伊織が指差す先を見ると、クラスの奴らが不安げな顔でこっちの様子を見ているのが分かった。



…そんなに顔に出てたか?俺…。




「でもさ、実瑠来ちゃんが劉翔のこと避けたのって、やっぱ昨日のやつが原因かな?」


「…たぶんな」



つか、それしかねぇだろ。



昨日、初めてみぃを怒った。

確かに言い方が少しキツかったと、今になって思う。


さっきのみぃの目は、明らかに俺に怯えてた。



もう、俺に甘えてくれないかもしれない。



そう思ったら、なんでもっと優しい言葉で注意しなかったんだと昨日の俺に腹が立ってイライラする。



「あーっ、ほら!また顔怖くなってるって!」


「チッ…」



それから授業が始まったけど、俺は全く授業の内容が頭に入っていなかった。