廊下をバタバタと走り、気づいたらいつもの中庭にいた。
どうしよう。
逃げちゃった。
きっともう、りゅーは私に呆れてる。
もっと私が嫌いになったはず。
嫌だ。
嫌だよぉ…。
これはもうまるで、飼い主に捨てられた犬の気持ちだ。
「うー…っ…」
ポロポロと溢れてくる涙。
拭っても拭っても溢れてくるから、拭うことすら諦めた。
ベンチに座って横になると眠気が襲ってくる。
…昨日は眠れなかったからなぁ。
そっと目を閉じると、一気に眠気が襲ってきた。
…いいや。
とりあえず眠ってしまおう。
眠気に逆らうことなく体から力を抜いて、私は夢の中へと落ちていった。



