「あー、でも甘えたりはしてこないよね、実瑠来って。お菓子をねだる時は多いけど」
甘えるって…私完璧に動物扱い?
「い、犬じゃないもんっ」
「どう見ても犬ね。今の所飼い主のいない野良犬って感じ」
の、野良…!?
「じゃあゆんちゃんが飼ってよ」
「嫌よ。面倒だもん」
バッサリ毒吐くね、ゆんちゃん…。
そんな貴方も好きよ。
それから昼休みが終わって放課後になったんだけど。
「澤野、ちょっといいかな」
ゆんちゃんが隣のクラスの子に呼び出された為、私は教室でお留守番。
さすがゆんちゃん、モテモテだなぁ〜。
すぐに帰ってくると思うけど、待っている間が暇なので昼間のマシュマロを取り出す。
ふん、ふふふん、ふ〜ん♪
袋の上でマシュマロを米俵のように積み上げて、ジェンガのように抜き取って食べるのが最近の暇つぶし。
普通に食べるとすぐに無くなっちゃうからね。
「ん〜っ、美味しかった!」
全てのマシュマロを食べ終えた私は、マシュマロの袋をゴミ箱に捨てる。
…あれ、ゆんちゃん遅いなぁ。
いつもなら告白されても『興味ないから』と言う返事で終わらせるゆんちゃん。
返事の言葉をもう少し優しい言葉にしてあげても…とは思うけれど、今はそれはおいておこう。
んー…探しに行こう!