「伊織、ちょっと」
「劉翔!?危ないって、今見てたろ!?」
平気だって。
それに、こっちが怖がったら相手まで怖がって余計反抗するだろ。
犬は人の感情に敏感だからな。
「蓮水くん、手を出しちゃダメよ?この子噛むから」
「あぁ」
背の後ろで、目の前に立った俺を威嚇する実瑠来ちゃんをジッと見る。
…おい待て。
すげぇ可愛い顔してんだな、この子。
まん丸二重と小さなピンク色をした唇。
白く柔らかそうな肌に華奢な体。
…うん、チワワだな。
彼女の全てがチワワにそっくりだ。
特に目と警戒心が強いところが。
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