ペットな彼女の甘え方




「その子の名前知ってんの?」


「ワンちゃんの方?実瑠来だよ、西條実瑠来」



実瑠来って…。

犬とかミルクとか…子犬かよ。



「見れば分かるよ、小さいから」



へぇ…1回は見て見たいもんだな。




「まぁ、遠目から見るのが得策だな。噛み付かれるから」



どんだけ凶暴だよ。

近づく奴には噛み付くっていう機能設定でもされてんのか?



でも、少し興味あるな。



「今ならいるんじゃね?行く?」



実は今は昼休み。


確かにこの時間ならどこかでお昼を食べているかもしれない。


少し興味を持った俺は、伊織のその提案に乗った。