こんな感じで私とゆんちゃんのことは大体分かったと思う。
ーーそれから数日間たった日の朝。
「キャーッ!見て見て!蓮水くん!!」
「マジだっ!伊織くんもいるじゃん!朝から見れるとか今日の運勢大吉!」
朝、登校してきた私とゆんちゃんの前には、何故か女子塊。
なんであんなに集まってるのかな?
なんて思ってる私の横でゆんちゃんが溜め息まじりに言う。
「相変わらずねぇ…あの2人の人気は」
あの2人?
有名人なんてこの学校にいたっけ?
「ゆんちゃん、知ってるの?」
「……」
あれ?
おーい?
何故か私を見て固まるゆんちゃんの顔の前でぶんぶんと手を振る。
「おーい、ゆん…」
「あり得ない…まさか知らないの?」
知らない?
「なにが?」
「……」
あれ、また固まっちゃった。



