次の日。


「ユウ、おはよ」

眠そうにあくびをしたユウが挨拶してきた。


「私、ユウの声すごく好きだなぁ…」

低いけど甘いような、優しい声。



「え?」


ユウは、目をパチクリさせてる。



「ううん、独り言ー!」

「独り言でも、そんなこと言うなよ」


低いユウの声が聞こえて、驚いて顔を上げると。


「……独り言でも照れるから」


と言ってそっぽを向くユウ。