キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】





「香澄、こっちにいる間ギター教えて」


「いいわよ!海外でひたすら修行したおかげで、昔の何十倍も上手くなったんだから」


「楽しみ」


「碧音も、どれくらい成長したのかしらね?」


「びっくりするから、絶対」


同じソファに座りながら話に花を咲かせている碧音と香澄。碧音は香澄と会えて嬉しくて仕方がないって感じだ。


お互い示し合わせたかは分からないけど、普段ライブのときにつけてる青色のピアスを片方ずつ身につけていて。


―――碧音にとって、香澄はただの仲間でもなければ気の合う友達でもない。もっと、特別な存在。


碧音は過去の苦い経験があるせいで、なかなか相手に心を開かない。俺や星渚、皐月も最初会ったときはぎこちない関係で本当の意味での仲間になるには時間がかかった。


でも、香澄は少し違ったんだよな。


勿論始めは香澄がギタリストってことで積極的に話しかけても碧音は適当な相槌くらいしか返さなかったし、碧音から距離を縮めることもなかった。


俺達を介してなら話す、って感じで。


けどだんだん碧音からも香澄に話すようになっていって、ちゃんと仲間だと認めていた。