「昔から……、あいつに惚れてたのか。俺」
皐月のその台詞で、確信した。ああやっぱり皐月は、明日歌ちゃんのことを特別な存在だと思っていたんだ、と。
藍も片瀬もそれに気がついたようで目を合わせてる。昔から、ということは今も惚れている、ということで。
片瀬が目で『皐月、まだ明日歌のこと好きなの?!』って訴えかけてきた。そうだよ。まあ、そうはいっても皐月本人も自分の気持ちに気づいたのは最近だろう。
LIGHTのボーカルとしてじゃなく、midnightのライブを観にきてくれた1人の観客として出会ったときから濃い日々を一緒に過ごすうちに、気持ちが芽生えたっていう俺の予測は間違っていないはず。
片瀬の『若いわねぇ』含みのある声が、静かな公園にふわりと溶けた。
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俺と藍と片瀬は皐月が明日歌ちゃんに惚れている事実を知ってはいるけど、だからといって下手に茶化したり気遣ったりもしない。
その証拠に今こうして2人が話してても特に気にせず自分のやりたいことをしているわけで。問題は明日歌ちゃん本人と刹那だよねぇ。
片瀬と仲良く話してる刹那に対して明日歌ちゃんはどう思っているのか、そして刹那を気にしてる明日歌ちゃんを皐月はどう感じているのか。


