「碧音、これはもう決定事項だ。俺らだって練習に集中できるんだからいいんじゃね」
「俺も明日歌ちゃんにお願いしたいかな。勿論材料費は俺達が出すし、客観的な意見を聞きつつ練習したいなって気持ちもあるし」
碧音君も最終的には『皆がそう言うなら』と溜め息をはきつつもオッケーしてくれた。
「決まり!俺達あと少し練習してくから明日歌ちゃんはもう少し待っててね?」
「はい、いくらでも聞きながら待ってます」
メニューも頭の中でいくつか考えておこう。
「気合い入れてやりますかー」
皐月がぐいっと体を伸ばして練習に戻る準備。さっきまでのオフだった状態から一気に皆切り替えてスタジオの中に入っていく。
頼もしい皆の背中を見ながら『頑張ってください!』と心の中でエールを送ったのだった。


