キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】




「いいことって何だよ星渚――――あ」


「皐月、分かった?あのね明日歌ちゃん。俺ら今日からの3連休利用して次のライブのために集中練習がてら合宿するの」


「合宿ですか」


「スタジオだって利用するにはお金がかかるし俺達がずっと借りてるわけにはいかない。だからこの後碧音の家に行って練習の続きするんだけど」


そうだよね、いくら贔屓にしてもらってるって言ってもお金はかかるし3日連続で借り続けるのは難しい。


「今までならご飯は適当にコンビニで買うか食べないかって感じで」


「それは健康によくないですね」


菜流が聞いたら倒れそうだ。


「そこで、もしよければ明日歌ちゃんにご飯作りに来て欲しいなって思ってるんだけど、どう?」


「つまり、私が碧音君のお宅訪問できると?」


「うん。刹那の家に」


「で、ご飯を作ればいいんですね?」


「頼める?」


「イェスの返事以外ありません!私でよければぜひ」


「こいつが俺の家に来んの……?」


「大丈夫私大人しくしてるから!」


「すでに鼻息荒い奴に言われても」