ピピピッ、ピピピッ。


「……うっせ」


寝返りを打ち手探りで携帯を見つけ、目を細めつつアラームを解除。


「はー」


もう8時か。掛け布団を剥ぎ取って上半身を起こす。


朝日が目に染みて生理的な涙が出てくる。ベッドでは碧音がまだ寝ていて。


あどけない寝顔。


危惧していた通り、夜中に魘されて何度か起きた。苦しそうな呻き声と物音に気づき、宥めてやった。


だから結局ちゃんと寝れたのは朝の3時頃。


俺ももっと寝ていたいとこだけど、おばさん達に泊まらせてもらいましたっつっとかねえと。


せっかく安心して眠れてる碧音を起こさないように部屋を出てリビングへ。