キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】



それを見て藍も男の拘束を解いた。


「しっかりしてくんない。頭冷やせ」


どんな時でも星渚は言いたいことをはっきり言う。星渚らしいな。


「俺は、BLACKがしたことを絶対許さない。でも刹那に犯人はBLACKだとは言わないから。お前らのためじゃない、刹那のために」


「っ…………!」



「だから、下らない罪悪感で刹那に謝ろうとすんな。BLACKに会う度今回のことを思い出さなきゃいけなくなる。……これでいいよね?藍、皐月」


「俺は星渚に賛成。碧音の気持ちを優先させるべきだ」


「俺だって碧音に言う気はねえよ」


柔らかくて青白い月の光が雲の隙間から差して、小屋の中も幾分か明るくなる。


そのおかげで碧音の表情もさっきより分かりやすくなった。まだ瞳を開けて俺を見ようとはしないけど。


「自分達がこれから何をすべきかしっかり考えて、出直してきな。で、正々堂々ぶつかってきて」


「………………、俺達は……悪かった」


「俺も……ただ、光をみたくて」