「だね」


皐月がコンビニにいないと分かれば、碧音もすぐ帰ってくる。


「皐月、明日歌ちゃんのことバカにしてるけどお前も大概だよ?」


「た、たまたま忘れただけだし!」


「ベタ過ぎて笑えないネタみたいだった」


「俺もやりたくてやったんじゃねえ!」


「明日歌ちゃんに教えてあげようかな」


「まじで止めてください」


「そう言われるとやりたくなっちゃうのが人間ってもんでしょ」


芝居がかった仕草で首を横に振り、ニヒルな笑み。


「あいつにバカにされるの、すっげえ気にくわない」


「悔しがるお前の表情も見物だよ」


「星渚さん止めて」


んーどうしようかな、なんて考えるそぶりをして慌てる皐月を見て楽しんでる。