「この時期に花火できるとは思わなかった!楽しみ」


「いよいよ秋だからね~。まあそれもアリなんじゃん」


「俺達くらいだろ、花火やろうとしてんの」


私、菜流、碧音君で授業が終わったあとそのまま3人でスタジオ近くの川岸へ向かう。


星渚さんが昨日『バイト先の夏限定キャンペーンで、子供には無料で花火のパックをプレゼントする企画をやってたんだけど思いの外在庫余っちゃったから店長がくれたの。で、良かったら皆で花火やらない?』


と提案してくれたことにより、プチ花火大会を決行することに。


手持ち花火だけだと迫力がないからと皐月が打ち上げ花火も持ってきてくれる予定だから、6人で花火をやっても十分足りる量。


川岸に着くと、すでに星渚さん、藍、皐月が揃っていた。星渚さんと皐月はバイト終わりで藍は午前からの講義を終わらせてそのまま直行してきたらしい。タフだな。


「おー来たかよ高校生3人組」


「皐月、もう花火の袋開けてるってどんだけ楽しみにしてたの!」


「いいじゃねぇか早くやりたいんだよ!」


「まだ暗くなるの待った方がいいけどね」


前より暗くなるのは早くなったといっても、まだ太陽が沈みきっていない。


「星渚ぁー!バイトお疲れ様!」