なん……だと……?


「碧音君てば!!ダメだよ、人の愛する彼女をたぶらかしちゃ。自分のフェロモンを最大限に利用して近づこうとか考えたら私が許しません」


「お前の許可は必要ないし考えるわけない、消滅しろ」


だってだって、碧音君が自ら人に会いたいって言うこと自体希じゃないか。考えられる理由はそれくらいしか……。


「おーい真剣に悩み出したんだけどこいつー。誰か助けてやれよ」


「俺達じゃどうにも出来ない、この子の頭の中未知だから。菜流に対処法聞いておくべきだったな」


「皐月に星渚さん、世の中ではそれを失礼と言う」


「ふっ、ははは」


我慢出来ないと肩を震わせながら藍が笑う。藍のそれを目にするのも久し振り。


欠けていたピースが埋まったみたいに、日常が元に戻った。


やっぱり、midnightも藍が欠けていなかったら困る。