「会えたよ!会って、話出来た」


『……それなら良かったけどな、連絡くらい寄越せ!!』


「ごめんなさい!」


『一応な、すっげえわずかにだけどてめえがずっと歩き回って藍探してんじゃねえかって心配してやったんだぞ!?』


「ほんっとうにすみませんでした!」


皐月、めっちゃ怒ってる。このまま説教タイムが続けられるのかなあ、と思ったら。


『明日歌ちゃん?俺らスタジオの外で待ってるから帰っておいで~』


星渚さんののんびりした声だった。


「すぐに行く!待たせて本当にごめんなさい」


『いいよ、いいよー。じゃ、切るね』


これ以上皐月を待たせたらもっとキレられると確信し、来た時と同じように全力ダッシュでスタジオに戻ったのだった。