キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】




「碧音君にはお守りなんか必要ないだろうけど、気持ちだけ」


絶対ステージ発表は成功させるって分かってる。でも、何かの形で応援させてもらいたかったから。


「大事にする。ありがとう」


綺麗な唇で弧を描いて、お守りをポケットにしまってくれた。


「じゃ、戻るから」


忙しそうに接客に戻っていた碧音君。


今は執事の姿で紳士に振る舞ってる碧音君だけど、明日はステージのうえで全力でライブする姿を見れるんだ。



期待に胸を躍らせながらも、菜流と次に行きたいクラスへ向かった。