キスと涙で愛を知る【加筆修正・完】




「こちらがメニューになります、ご主人様っ」


手作りのメニューを渡してくれたのは猫耳をつけた可愛い女の子。ふりふりのメイド服がよく似合ってる。


「明日歌、何頼む?」


「碧音君」


「メニュー見ろよ」


「無理だよどれを頼もうかなんて考えられない!」


菜流とわーわー騒いでいたら『今すぐお帰りくださいませブラコンと脳内お花畑女』と刺々しい声が。


「あっああ碧音君!」


「かしこまりましたリンゴジュース2つですね」


「刹那、私達リンゴジュースなんて言ってないから!お前ら早く帰れよみたいな目しないでくれる」


「入ってきたときからうるさいんだよ声のボリューム抑えろ」


通常運転の言い方に戻る。


「刹那ってばお客様にそんな態度でいいのー?設定は執事なんでしょ」



「その達者な口を閉じていただけますかお嬢様」