「あなた達も入るならここに並んでね」
びっくりして固まってる間に列形成の担当の子に並ばされた。その子が持ってる看板を見ると『コスプレ喫茶へようこそ』と書いてある。
「菜流、コスプレ喫茶ってメイド服とかのやつ?」
「コスプレ喫茶だからメイド服以外にも執事の格好とか着ぐるみとか何でもありなんじゃない?」
「つまり碧音君の執事姿が見れるかもしれないってこと!?もしかしてこの女子の絶叫って……」
「あり得なくもない」
なんてことだ!!
碧音君が何をやるか教えてくれなかったのって、コスプレ喫茶だったから?!当日が勝負って言ってたし、こういうことだったのか。
教室の扉はしっかり閉められていて中を見せてもらえないから、余計に気になってしまう。
菜流とまだかまだかと待っていると、『次の方2組どうぞ!』と案内され、いざ教室の中へ足を踏み込むと。
「寂しいな、もう帰っちゃうの?また来てね、お姫様」
「「絶対来ますぅぅ!!!」」
「き、君がアップルソーダ飲みたいっていうから、仕方なく!持ってきてあげたんだからねっ」
「「ツンデレ可愛いすぎかよ!」」


