「わ、たしに?」
「いらないの」
「いる!!いるけどっ」
だって、だって。
「碧音君がくれるなんて……!」
「……ジュースごときでそんな反応されても」
碧音君はもう一回自販機のボタンを押して、今度は自分のお茶を買う。
「どうしよう嬉しくて飲めない!」
私が好きなフレーバーを覚えていてくれただけで嬉しいし、サラッと買ってくれるとこも格好いいし。
「飲まないと買った意味ないだろ」
「んーそうなんだよね。大事に飲もう」
キャップを捻ればプシュッと炭酸が抜ける音がして、ほのかにレモンの香りが漂う。
口をつけて飲んでみると、碧音君にもらったからかいつもの何倍も美味しく感じた。
碧音君もキャップを開けてお茶を飲んでいく。そのときの首筋のラインと上下する喉仏、伏せられた目が何とも色っぽい。


