桐谷君は夏休みの間菜流に会えなかった分久しぶりに話せて嬉しいのが雰囲気で伝わってくる。


それに付き合う碧音君も友達思いだ。


「碧音君とは夏休み中も会ってたし、お互い久しぶりって感じじゃないね」


「お前が練習見に来るから。よく飽きないよな」


「飽きないよ、毎回練習で碧音君の歌聞けて嬉しいから」


「あっそ」


うん、普通に会話できてる。


あのライブ以降歌詞が気になって自分から距離をおいてしまっていたけど、皐月に相談してから大分吹っ切れて、普通に接することが出来るようになった。


立ち止まるのは私らしくない。


「でも、文化祭の準備始まってるからバンドの練習もあんまり行けなくなるね」


「星渚達はまだ夏休み中だけどこれから試験とか色々あるからどっちもどっち」


「大学生も大変だ」


碧音君や星渚さん、藍、皐月は普段違うリズムで生活してる。けどお互いを尊重し合ってバンドの活動に取り組んでるからいい仲間だなって感じる。