菜流から他にもバンドについて聞いていると、開始の合図が。
―――――いよいよだ。
『きゃーあ!』『BLACKっ!』観客のボルテージも演奏前だというのに、最高潮。耳をつん裂くような叫び声。
バンドのメンバーは、20代前半くらいで若い。
「BLACKで、Breaking!」
どんな歌なのか、一心に耳を傾けた。
―――――――――――
―――――…………
「格好良かったね!特に2曲目」
「あの疾走感溢れる感じが好きだわー」
BLACKのライブが終わり、ステージから離れる。
「菜流、投票する?」
「しておこうかな」
「私も。野外であれだけ音がブレないなら十分だよ」
携帯からインターネットにアクセスして、イベントHPへ。


