彼女は心に愛を飼っているらしい



打ち上げなんていつもクラスを指揮している人達が楽しむだけのものに過ぎないのに。


みんなで仲良く、なんて初めから誰も思っていない。楽しい人とだけ楽しく遊んでいればいいんだ。


「うーん……キミと一緒なら言えるかも」


それなのにキミは、いつもお門違いなことを言う。


「僕は絶対嫌だね。キミさ、ちゃんと聞いてた?もう予約はしてあるんだよ」


僕の言葉に彼女はピンと来ないようで首を傾げた。


「予約の人数に僕達が入ってるって思う?」


そこまで言うとやっと気づいたようで、彼女は悲し気な顔を見せた。


僕ははぁとため息をつくと、そのまま教室を出て下駄箱に向かった。


下駄箱には砂埃を被って色が薄くなっている靴があった。


洗わなくちゃ、ダメだな。

そんなことを思いながら靴を取り出して履き替える。この靴がたとえ、キレイだったとしても、僕達のクラスの結果は変わらないんだろうなと思うと、なんだがやっぱり無駄なことをに時間を使うのはもったいないなと思う。



校舎を出ようと歩き出した時、彼女が後ろから走って来た。


「もう、話の途中ですぐどっか行こうとする」

「話は終わったろ」

「ううん、まだ。ねぇ……打ち上げしようよ!」


「はあ?」